インフルエンザがピークになりつつあります。
- 2023年1月22日
- 病気のお話
1月になりインフルエンザの流行がピークになりつつあり、クリニック周辺の園や学校で学級閉鎖が相次いでいます。インフルエンザの増加に伴い、コロナは減少傾向、胃腸炎はまだまだ多いのが現状です。
インフルエンザの症状は、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などがあり、咳や鼻水の風邪症状もありますが、全身症状が強く現れるのが特徴です。嘔吐や腹痛など胃腸炎のような症状が出ることもあります。
子どもの場合、重症化するリスク(特に脳炎・脳症)があるため、感染した場合は「意識はしっかりあるか」「けいれんしていないか」「ぐったり」など気をつけて診る必要があります。
診断はインフルエンザ抗原検査を用いますが、発熱からすぐだと陰性の結果になってしまうことがあるため、発熱から最低半日、できれば翌日の検査が望ましいです。
治療薬には飲み薬(タミフルなど)か吸入薬(イナビルなど)があります。いずれもインフルエンザウイルスの増殖を抑えることにより発熱期間を短くして症状を改善する効果があります。
3年ぶりのインフルエンザの流行、園や学校など集団生活を送っている子ども達に感染予防を徹底するのは難しいと思いますが、それぞれの家庭でできる対策を講じ、それでも感染してしまった場合はしっかり治療して、一緒に乗り切っていきましょう。