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ひつじ通信

子どもの胃腸炎の話|ひつじBaby&Kids Clinic|住吉区万代の小児科

子どもの胃腸炎の話

ひつじクリニックが開院して3日が経ちました。

全国的にも、そして大阪市でも、最近は感染性胃腸炎(いわゆる『おなかのかぜ』)の増加が言われていますが、ひつじクリニックでも感染性胃腸炎の患者さんが目立ちました。大阪市では直近の1週間で、定点あたり(1医療機関あたり)3.34人の感染性胃腸炎の患者さんが報告されています。(大阪府の発表では前週から11%の増加です。)

子どもの感染性胃腸炎のメインはウイルス性胃腸炎で、原因ウイルスとしては、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど、書ききれない程たくさんあります。

典型的な症状としては、まず嘔吐から始まり(半日〜1日ほど)、その後は下痢症状に変化し、最終的には自然経過で治っていきます。下痢は、悪いウイルスを排除しようとする体の反応なので、止めるよりも出しきることが大切です。下痢は年齢によってどれくらい続くか異なりますが、赤ちゃんでは長引くことも結構あります。

食欲がないのは「お腹を休めたい」という体からのメッセージなので、無理して食べる必要はなく、水分(経口補水液やお茶、りんごジュースなど)を少しずつ摂るようにしましょう。水分も一度にたくさん飲むと嘔吐してしまうので、1回1口(ティースプーン1さじやペットボトルのキャップ1杯)を5〜10分ごとに与えると良いでしょう。

赤ちゃんでは、下痢とオムツかぶれのセットがよく見られるので、こまめにオムツ交換をしてお尻がかぶれないようにするのもポイントです。

最後に気を付けておきたいのは、子どもの場合、最初は胃腸炎(おなかのかぜ)の診断だったのが、経過を見る過程で、細菌性胃腸炎や虫垂炎など、他の病気が分かることもあるため、非常に強い腹痛や高熱、血便など、症状が悪化する場合には早めに受診して下さい。

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